CASE STUDY

東京海上ホールディングス株式会社様

案件概要

ここ数年米国を中心としてAmazon Alexaに代表されるAI音声アシスタントサービスと、Amazon Echoに代表されるそれらの対応製品の利用が拡大しており、保険会社やクレジットカード会社等の金融機関においても、Alexa Skillと呼ばれるAlexaの拡張機能を通じた新サービスの提供が加速しています。日本では未発売であるものの、一部サービスでは近日中のサービス開始が発表されているなど、東京海上ホールディングス様としては、これら製品・サービスの特性を正しく捉え、自社の戦略の中でどの様に位置付けるべきかをいち早く見極める必要がありました。一方、NTTデータでは、今後ニーズ拡大が見込まれるAI音声アシスタントや対話型インタフェース等の市場において、開発に関わる課題やノウハウ、事例をすばやく蓄積し、当社のお客様に高品質で先進的なソリューションを提供出来る体制を整える必要があり、両社のシリコンバレー拠点による共同実験と言う形で、AI音声アシスタントの活用ユースケース検討、Alexa Skillによるユースケースの実装とユーザアンケート取得による市場分析の取り組みがスタートしました。

本件は最終的に、東京海上ホールディングス様に加え、JCB様、三井住友カード様、北米三菱商事様が加わり、当社を含めた5社による共同実験プロジェクトとなりました。

Alexa および AWSが選ばれた理由

日本市場へのAI音声アシスタントとスマートスピーカー投入が噂される中、本案件では高いスピード感で実験を進める必要がありました。Amazon Alexaは、いち早く市場に投入されたスマートスピーカーAmazon Echoに対応したAI音声アシスタントとして非常に高い注目を集めており、米国内での多くの実績や充実した開発環境が提供されています。また、AWS Lambdaは、Alexaの開発環境であるAlexa Skills Kitとシームレスに統合されており、両サービスの組み合わせにより、限られた期間内で本来的なユースケースの検討に、より多くの時間を使うことが出来ると期待し選択しました。

採用プロダクト

成果

スピード感を重視しながらユースケースの検討と実装を繰り返すことで、約3か月の活動期間で計5件(保険関連3件、カード関連2件)の実験用Alexa Skillを開発し、ユーザアンケートによるフィードバックを得ることが出来、東京海上ホールディングス様を含む各社の事業開発活動に貢献致しました。